>>122続き
 いろは太夫の会話もそう。
 いろは太夫の会話って全部矛盾してるんです。金のために金を要求したり、縁があるのに縁を切ったと言ったり。脚本家がボケたようにも見えますが、なぜか入れる必要のないいろは太夫の会話だけいちいち矛盾させている。
 つまり、いろは太夫は信用出来ない女として描いているんです。絶対信用出来ない女なのに、それを信じる近衛と光秀を滑稽な姿として描いているんです。
 つまり、いろは太夫は国を乱す存在。麒麟の対極として存在してるんです。メケメケフェレット?玉藻の前?そんな感じです。
 服装もそんな感じですし。

 本来は脚本だとそう読み取れるように出来てるはずなんです。実際、会話やシーン自体はそうなってますし。つまり、このドラマの問題は演出にあると思うんです。
 光秀を格好良く、聡明で人から好かれる存在として表現してしまった。大河の主人公としては当然ですが、光秀の最期を知っている人にとってはそんなはずがない。
 この脚本と演出の齟齬がこのドラマの粗になり、不審な点として残り、そしてここをどうにか修正するため、脚本家が増えていっているんだろうと推測できます。

 本当は武者がこの辺りの考察すべきなんですけどね。もう、武者の目は腐ってますから、浅いところでバシャバシャやってて、深く潜れなくなっているのが一番問題ですね。