>>128
こちらの抜粋部分で自分が気になったところが2つあります。

>子どもと毒見役の命ふたつならば、安い買い物とはいえる。

安い??正直、無茶苦茶高くついた、もしくはお代として用意しちゃいけない物だと思うのですが。
この毒殺に至った理由ですが、
将軍サイド(三淵、細川、ついでに明智)は、「朝倉を頼っておいて勝手に余所へ行く」という無礼すぎる行為に対し怒った義景の追跡から逃げるため、
これは言い換えれば、「義景に無礼を働いたので、義景の嫡男を毒殺して義景の怒りを収めるよ」ということです。
これ冷徹とか奸計とかそういうのじゃないですよ、外道とか卑劣とかサイコパスとかそういう部類でしょ。
これが許されるのって、後々破滅することと極悪非道な性格であることがはっきりしているキャラくらいだと思います。
次に朝倉家臣サイド(山崎、景鏡組)ですが、主君の行動を止めるためにするのが「嫡男殺し」って、こいつら完全に朝倉家を潰す気ですか。
今週を見る限り、家中が割れていると言っても「余計な苦労や出費はしたくないから反対」レベル、いわば家を存続させるための方向性の違いでしょう。
そのために大事な主君の跡継ぎを毒殺するなど本末転倒の極み、家自体が揺らぐことくらい想像できなかったののでしょうか。
こんなガタガタな設定のせいでこの密談四人組のイメージが、「後先のことも想像せずに極論に走るバカ共」にまで墜ちています。
そしてそれを「安い買い物」と言っちゃう武者のセンスもまたひどい。


>藤英は宴の席で、父の後押しをしたと阿君丸が語ったあたりで、失望とともに弱みを握った痛快さもあったのかもしれ
>ない。
>だって、あんなに堂々と、義景に反感を抱いている者の前で愚かなことをしたのだから。
>あの瞬間、義景は自分の弱点をむざむざと晒しました。

あのシーンってただの親バカ、もしくは余興に近いポーズだと思ったのですが。
あれを見て本気で「(上洛を推している)息子を殺せば上洛は無くなる」とか思っているならけっこうおめでたい頭だと思います。
または単純に「息子を溺愛している」と取ったとしても、そんなの関係無く当主にとって嫡男が弱点なのは当たり前では?
後継者を失うとなると当主のモチベーション低下は必須ですし、次の跡継ぎ問題で高確率でもめ事が起きます。
実際、後継者を失ったことが滅亡や弱体化の要因になった大名は腐るほどいますし(武田、三好、大内、尼子、長宗我部、毛利等)。
この武者の考察、ギャグマンガ日和にいた「弱点は目だよ!」としかアドバイスをしないキャラくらい、無能感が漂います。