>>139 教えて頂きありがとうございます。

麒麟がくる第41回 感想 3ページ目より

>今回の感想で、光秀の態度について【トーンポリシング意見】がありました。

>秀吉や信長への態度が悪い、というわけですが……どうしてそうなるのか?
>これは日本の病理かもしれず、ちょっと怖くなってきたのですが。

>秀吉にああも強気なのは、決定的な証拠を掴んでいるから。弁護士にせよ、探偵にせよ、決定打があって相手を問い
>詰められるとなれば、そこはそうなるでしょう。

>信長に対して強気なのは、諫言を言うつもりだから。
>諫言とは主君にとって耳に痛いことですから、いろいろと工夫をすることが求められます。
>平蜘蛛という飴で釣り、久秀譲りの【君主たる心得】を説くつもりだった。こういう諫言をされた時にトーンポリシ
>ングをする君主というのは、古今東西、暗君認定されます。

>海外の歴史ドラマを見るとわかります。

>華流では嫌みたらしい口調や、ひねりを効かせて諫言する家臣が出てきます。主君はイライラしつつ「それもそうだ
>な」となれば聞き入れる。なぜなら、そうしないと「ダメだな、こりゃ暗君だわ」と自身の評価を落とされてしまう
>からです。
>韓流では「王様ァ! 申し上げます! 王様ァアア!」と絶叫する家臣がたくさん出てきます。腰が低いようで、進言内
>容はパンチが効いているので、王は苦い顔でそれを聞く。

>西洋の作品でも、上官や主君に対して「畏れながら申し上げます!」と断固進言する軍人なり大臣がいます。
>そこで「態度でかいんだよ……俺を舐めてんのか?」と返すとか、周囲が「あんな態度じゃ聞かれるわけないでしょ」
>なんて言うことはない。

>個人的に、この手のトーンポリシング論が出てくるのって、日本では昭和平成以降のような気がします。というのも、
>かつての時代劇では「殿ォ!」と上訴する人が出てきて、それに対してトーンポリシングする感想はなかったように思
>えるのです。
>先にあげたグレタ・トゥーンベリさんにも「あんな生意気な態度ではだめだ!」という声はありましたが、基本的に、
>発言の中身を聞いた上で判断しない者は、暗君認定されるのが世の常です。

続きます