自分でも上手く言葉に落とし込めていないのだが、モヤモヤするので少し聞いてほしい。

栄一が霊媒師を追い払う回に書いた自分の日記を見返したら
───「これ主人公補正では?」と思ってしまった。後で本人の手記に載っているということを知ったが、その手記の内容を何でもかんでも史実(いや、本当に事実なのかもしれないが)として作品に盛り込みすぎているように思う。「出来すぎな話」に見えないよう、手記ネタと創作とのバランスをとってほしい───
と書いていた。武者氏の言う「佐幕派の人物から見た一方的なドラマ」という批判とは全然スケールの違う話ね。

麒麟の時に「史実を無視して光秀を無理やりヒーロー化していて好きじゃない」と思っていたくらいには、歴史モノはある程度史実準拠であってほしいというのが俺のスタンスなのだが、今回のように史実を大量に投入され、しかも出典が本人の手記であるとなると、それはそれで微妙な思いになる。我ながらダブルスタンダードだとは分かっているのだが。

繰り返しになるが、史実と創作とのバランスが気になった。