〔続きです〕

【思ったことを全て説明セリフで語るところが、もう悲しくて仕方ないのですが、なぜ土方が最期に思い出すのが渋沢栄一の「生きろ」という言葉なのでしょうか?そもそも渋沢成一郎が横にいることそのものが、土方への侮辱にすら思えてきます。】(2ページ目)
 → 別に土方が最期に思い出したのが栄一の言葉だった訳ではなく、成一郎を逃がすために従兄弟の言葉を伝えただけなのでは?

【本作は好評らしいです。他の作品と比較して、その理由を自分なりに分析してみました。
 ・難易度が低い
 説明セリフが多く、演出が大袈裟なのでボーッと見ていてもついていけます。
 NHKのもう一枚の看板である『おかえりモネ』と比較するとわかりやすいかもしれません。あのドラマはヒロインはじめ登場人物の表情を敢えて無表情にしています。さらに台詞に専門用語が多く難易度高、視聴率低の傾向があるのです。
 ・ハロー効果
 お札になる人物だし、脚本家はなんといっても『あさが来た』の大森さんだ!この時点でブランド効果はバッチリです。
中身を判別するというのはなかなか面倒なもので、人間はブランドを見てある程度価値を決めます。ワインの味でなく、ラベルで判断するような効果。これを「ハロー効果」と呼びます。
 ・美男美女!
 毎年そうといえばその通りですが、今年は華やかな美形をずらりと揃えています。
 ・幕末のエアポケットを扱う
 織田信長のことは多くの人が知っている。幕末でも薩長ならばわかる。こうした知識を甘く見たのか『花燃ゆ』と『西郷どん』は失敗しました。しかし水戸藩あたりのこととなると、知識がある人はそうそう多くない。それゆえ破綻が指摘されにくい。】(3ページ目)
 → 武者氏が自分の好きな作品の評判が今一つの場合に「難易度が高い」という例はあったが、今回は逆パターンでしょうか?
  また、お札になる人物というのは「話題性がある」とは思いますが、ほぼ通年のドラマの評判を左右するほどの効果はないでしょう。
  さらに『おかえりモネ』にはあたかも「美男美女」が出演していないかのようなレビュー。お見事です!
  最後の「エアポケット論」は、私もきちんと調べたことがないのでよく分かりませんが、むしろ視聴率的にはマイナスに作用する要素と感じています。

 → 3ページ目には「「武家の商法」とは何か?」という小見出しが立っています。これはかつて(このスレのレス番13)私が批判したことへの反論かもしれません。
  武者氏の文章自体が論理矛盾を来しており、再反論の必要性を認めませんが、一言だけ申すとするならば「封建的身分制度を前提とした上での『経済的感覚』と、その前提がない場合との相違」という点につき左翼系論者の武者氏が無頓着ということです。

 → 4ページ目では、栄一の言動が『論語』と矛盾すると主張します。しかしその具体的内容は?
 (1)「巧言令色鮮し仁」
 【栄一がまさにこれですね。やたらと綺麗なフレーズを並べ、大仰に表情を作ります。しかし、中身がない。】
  → 中身がないのは貴女のレビューです。
 (2)「怪力乱神を語らず」
  『【青天を衝け】ディーン・フジオカ、五代友厚は“恩人” 再登板は「見えない力で導かれた」』というオリコン記事へのリンクを貼った上で、次のように述べるに尽きます。
 【真っ向から否定して申し訳ありませんが、この世界には“見えない力”というものはないと主張したい。】
 (3)「朽木糞牆」
 【本作は扱う人物とテーマの時点で問題があり、どうあがいてもまともな歴史劇は作れない。】
  → 武者氏が個人的にそう思うのは思想・良心の自由です。しかし、そのような彼女にドラマレビューを任せている『武将ジャパン』の正当性は?