『青天』第23回レビュー魚拓です(「○」を削除して「//」の後の半角スペースに「a」を挿入してください)。
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【栄一がオランダの貿易会社やイギリスの銀行へ金策に走ることになります。薩摩らの背後にイギリスがいることには気づいていないようですね。メルメ・カションがシーボルトを警戒していたのに、どうしたことか。】(1ページ目)
 → 英国政府と民間企業たる英国の銀行とは違います。
【天璋院の保護を名目に「戦じゃ!」とわかりやすく繰り返す西郷。・・(中略)・・『西郷どん』といい、薩摩にとって都合の悪い【薩摩御用盗】をぼかしにぼかして描くからワケがわかりません。】(1ページ目)
 → 確かに狭い意味での「御用盗」は登場しませんでしたが、薩摩が江戸で騒乱を起こそうとしたことは(武者氏も触れているように)ちゃんと描かれていたではないですか。
【栄一が褒めちぎったトップセールスですが、このレオポルド2世はその結果、とんでもない虐殺を命じています。罪なきコンゴ自由国の人口を半分にまで減らし、最低最悪の王として死に際しては棺に唾を吐かれたほとでした。
  →(リンク記事)「レオポルド2世とコンゴ自由国 コンゴ自由国はガチ地獄 レオポルド2世に虐待殺戮された住民たち」
 そんな大量殺戮王に感動してスピーチする栄一。恥ずかしい……あまりに恥ずかしくていたたまれないものがあります。主役が何の疑念もなくレオポルド2世を褒めた時点で、本作の海外展開はありえません。
・・(中略)・・とにかくコンゴ自由国とレオポルド2世というのは、世界史上でもトップクラスで陰湿な惨劇が行われた組み合わせです。
 それを手放しで褒める――。結局、渋沢栄一って、人命を踏みつけてでも金儲けしたい、自分が高評価されたい、そういう心根だと改めて感じました。儒教からは何を学んだのでしょうか。】(2ページ目)
 → レス番49さん、見事的中です!でもこの時点での栄一がレオポルド2世の全体像を知っているわけもないのに、儒教を持ち出されても・・・儒教を学ばれた明朝・清朝の為政者はさぞかし傑物ぞろいだったんでしょうね。
【そこに電信が入ります。電信の小道具担当者さん……illustratorで作った感が出ていますね。時間がなかったのですね。とりあえず何かあったと悟る栄一です。】(2ページ目)
 → とにかく気に入らなければ"illustrator"を持ち出す『まんぷく』以来の武者氏の伝統芸。
【イギリスからすれば、日本を同盟国とするメリットはあります。南北戦争集結で余った武器を売るのがグラバーの主目的。そしてロシアを東から牽制する。・・(中略)・・こうした幕府の対ロシア政策は自発的なものでした。
 しかし、明治以降はそうでもなくなってゆき、イギリスの思惑は、日露戦争で成功を収めました。こんなことを申しますと「話が大きくなりすぎ」と思われそうですし、何よりややこしい。】(3ページ目)
 → 「目的」というのは曖昧表現なんですよね。グラバーはアメリカでの武器余剰を見て日本に売ろうと思ったんじゃないでしょうか?また、英国政府の「目的」とグラバーの「目的」とを常に同一視できるのでしょうか?
  それから本格的にロシアを東から牽制する力なんて、この時期の日本にありませんよ。日清戦争だって薄氷を踏む思いだったんですから。
【  →(リンク記事)「◆モデルプレス - 志尊淳、吉沢亮をリスペクト『役者として壁にぶち当たった』初大河ドラマで感じたこと<青天を衝け>」(→link)
 申し訳ありませんが、ダメ出しをしてしまいますと、以下の引用部分です。
  志尊:役柄の印象についてですが、お話をいただいた時は杉浦愛蔵という方が存在していたことを知らなくて、撮影に入る前にいろいろ調べさせていただきました。フォーカスされる前に亡くなられた方ですが、ものすごく功績を挙げていらっしゃる方で・・・
・・(中略)・・
 大切なのは「ものすごく功績をあげて」の中身でしょう。如何なる功績なのか?そこに触れてないと、試験だと点数をもらえません。】(3ページ目)
 → 俳優さんのインタビュー(それも記者がまとめたもの)と「試験」とを比較して何が楽しいのでしょうか?
  文献引用ナシ・出典不明記で「本当の歴史はこうなんだ!」と喚き立てている歴史ドラマレビュアーがいますが、そんなレビューだったら卒論にはなりません。