運転手・通信手・技術者その他すべてをひっくるめて1000人程度の部隊なのに220万人の武装ゲリラを殺したアインザッツグルッペンを組織し、
皮膚に触れただけでも危険な青酸ガスで充満したガス室をドアの開けただけの適当な換気でそのまま中で死体を運び出す作業をするほど超人的な肉体を持ち、
数万の死体が埋められている大量埋葬地を数週間で跡形もなく取り除くほどの早業を可能にし、
血を吹き上げる大量埋葬地、盛り上がって爆発する大量埋葬地の建設、特別な平手打ち機の製作、すぐに蒸発してしまう液体青酸をコップに入れて飲ませるようなその場の人間が危険になるだけのような意味不明なことをしたり、
自白を強要するために木製の弾丸を使った拷問をしたり、ラジオを聴きながらペダルでこぐ頭脳破壊機を使って人々の頭を打ち砕いたりするほど暇で、
高圧電気を使った地下の広い部屋での大量殺戮や電気式コンベア・ベルトによる処刑をするほど電力が豊富で、愛国的な歌、共産主義的な歌を犠牲者が歌うのを防ぐために彼らの口にセメントを詰め込むほどセメントが豊富で、
毒殺死体にたっぷりとガソリンをまいて骨が残らないほど徹底的に燃やすほど石油資源に余裕があり、
チフスのワクチンがないので死刑囚相手にワクチンの人体実験を繰り返さねばならない医学レベルなのに、原子爆弾を使って20000人のユダヤ人をトワイライト・ゾーンに吹き飛したり、真空室、熱い蒸気、塩素ガスでの殺害をするほどSF的な技術を持ち、
その技術は「死体は水分を吸った方が燃え易い」「酸素のない深さ数メートルの穴の底でも燃焼する」など数々の物理法則を完全に捻じ曲げ、
600万のユダヤ人を毒ガスで殺したはずなのに検死しても1体も毒殺の死体が発見されないほど死体処理が完璧で、
命令書はおろか盗聴したオフレコの秘密通信にさえまったく記録に残らない大量虐殺計画を実行できるほど意思疎通が完璧なナチス・ドイツが敗戦したことは歴史上最大のミステリー。