『夏目&呉の復活!大人まんが』というアンソロジーのトップを飾る、世界の漫画史上最高傑作(by呉 智英)『緑の水平線(東海林さだお作)』を、図書館で探すなりしてぜひ読むべし。
「しかたがないんだよ」「どんどんどんどん行ってしまうのだよ」とだけ言って女房子供を振り払い、
お父さんは手製の小舟で沖に漕ぎだし・・・
人類誕生以来、男は深い絶望と共に「女子供に何を言っても無駄だ」と沈黙し続け、種田山頭火に憧れ、補陀落渡海を夢見てきた。
そしてチェーホフが「孤独を恐れるなら結婚するな」と言い、テリー伊藤は「お父さんは可哀想だね。そうやって死んでいくんだよ」と言った。
「アル中で大暴れする男でも 居るほうが良い(西原 理恵子)」というのが女。
「この世から 自分以外の人間が一人も居なくなってくれたらどんなに良いだろう(儂)」というのが男。
男と女は全く違う生き物。
結婚したがってるのは女のほうだと 昔から相場が決まっていて、 「女が結婚できるかどうかは、男が持ってる“男気スイッチ”をいかにしてその男に押させるかに掛かっている」と 島田紳助がよく言っていた* 。
だからこそ俵 万智が 「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの と詠んだ訳だ。
* 船越英一郎もポール・マッカートニーも周囲が必死に止めたのに“男気スイッチ”を押しちまって地獄じゃ(´・ω・`)