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高橋浩祐 |
国際ジャーナリスト

東日本大震災からきょうで9年。震災の死者は約1万6000人、行方不明者は約2500人に及びます。
ご冥福を心よりお祈り致します。

私の母の実家は宮城県登米市登米町にあります。津波が襲った南三陸町の西隣にあります。
小さい頃からほぼ毎年、お盆の頃に私の「田舎」として帰省してきました。
震災後に南三陸町や石巻市など現場に行きましたが、泥まみれのがれきや遺物にあふれ、廃墟と化した街の姿に悲しみが止まりませんでした。
被災者は登米町の体育館などにも多数避難していました。
寒い中、避難所や仮設住宅で暖を取りながら休まれていた被災者の方々の姿は忘れられません。
大川小学校にも取材に行きましたが、悲しみとショックで現場ではしばらく呆然自失となりました。

今も全国に避難者は4万7000人以上もいます。
当時も今も、東京五輪に多額の予算と人材をつぎ込むより、復興に全力を尽くしてほしいという私の思いは変わりません。