2. ロードマップを示すこと。いきなりこのような「夢や目標」が達成できるわけではありません。
そして私が前にも申しましたように化石燃料がいきなり世界から消えるわけではなく、中国のようにセグメントで分けて考えるべきなのです。
アメリカの現政権がポーランドにアメリカ産の国内産出原油を戦略的にポーランドに輸出して、アメリカの地政学的優位を確保したように、
アメリカがエネルギー自給を完成させて、化石燃料を輸出できることは、アメリカの世界覇権の維持、地政学的優位の確保にも繋がるのです。
石油を輸入しなければ、国内経済が廻らない中国にこれはできません。「グリーンニューディール政策」でアメリカ国内産の原油消費が、
アメリカ国内で少なくなればなるほど、その分を戦略外交に廻すことができて、いずれはアメリカで開発できる環境エネルギー技術の輸出に繋がっていくのです。
よって、「グリーンニューディール政策」でアメリカ国内の原油生産を軽視するのではなく、産業構造をどう変えて、今の原油採掘精製関連産業の雇用を、
環境技術、インフラ構築などへの産業に雇用を移動させていくか、その大まかの見通しを示すのです。
そうすれば、上記したアメリカの国益を損なわない形で、アメリカは「グリーンニューディール政策」で開発される産業でも、
技術覇権を世界で握れます。今の原油採掘精製関連産業に携わる方々に、安心感を与えつつ、支持もこの政策への支持も得るのです。