財前が最後に里見の診断を求めたとき
自分が癌だと確信したのだろうな。

「ぼくは必要のない検査はやらない」

この一言に里見からのメッセージが込められていたのだろう。
以前は

「必要かどうかは結果がでてから遡及的に決まる」
というのが里見の持論だったからね。