「翔ぶが如く」
黒船来航より15年で討幕、25年で士族崩壊、40年でアジア秩序破壊、50年で白人絶対思想否定を誰が想像できただろう。
時代の流れを¨天¨という1文字で語るには西郷一族や薩摩人にとっては残酷すぎる。
事実かどうかは別として村田新八がいいアクセントに。
洋装のまま戦いはじめ、西洋楽器を焼いて最期の一戦にむかうもシルクハットは脱がないところににくい演出がある。
死に場所を見出だせても、生への執着を表情や台詞、アップに頼らない演出を現代の大河には見られないのは残念。
篠原国幹役の役者が薩摩方言指導したり、おニャン子でも薩摩出身の国生さゆりを使うやり方は理にかなっていて(映像というモノづくりにおいて)是非してほしい。
最後にアカデミー賞審査役員だったら誰を助演男優に選ぶ?蟹江か高橋、小林に益岡・・・きめかねるからいいドラマであるとも言える。