「翔ぶが如く」
この作品はまさしく幕末から明治維新にかけての「時代」が主役になっています。
ちなみに50話近いドラマを個人を主役にして乗り切るのは信長、秀吉、家康クラスでないとつらい。
最近の大河がつまらないのは、主役の人生を無理やり1年かけて描こうとするせいだと思っております。
(真田幸村や平清盛は半年くらいがちょうど良い)
そこで本作ですが、これまでの幕末ものでは何故か 西郷はドンと構えた英雄、大久保は奸智に長けた策士というステレオタイプな設定ばかりでしたが、
ここでは坂本竜馬や高杉晋作のように等身大の人物として実に魅力的に描かれてます。
(特に鹿賀・大久保は絶品!)この2人が大きな「時代」の流れの中で夢を見、成長し、そして散っていくドラマを、全編だれる事無く見事に見せてくれています。
特に後半、明治時代のパートは非常に興味深く鑑賞しました。