>>681
いだてんは、物語の中身の本質とは違うが
そんな本質を入れておく容器の役目はオリンピックの歴史という存在だから
そこまでフリーな作りには出来ないし、
そもそもオリンピックという存在が現代の世間ではとっくに
ネガティブなイメージに置き換わっている点が難しいところだね。

さらに主役の二人が、そもそも世間に殆ど知られていないという状況。
もっと付け加えると、現代人は過去のオリンピックでの選手の業績など
「昔の競技はレベルが低いから」と、
まるで見下げるように思っている人間が大半なのが実際だろう。
そんな主人公を、大河だからといって
まるで青天の霹靂が訪れたごとく、イキナリ「ヒーロー」として扱うなんて
あまりにもベタかつ嘘っぱち過ぎる。

だからこのドラマにおいての主人公を描く、このクドカンの塩梅は
実に丁度良いものだと思う。