『会津戊辰戦史』では、「鳥羽伏見の戦い」の敗戦理由について、次のように分析しています。
1. 戦の将帥(=慶喜だけでなく、上級士官たち)が無能だった
2. 各部隊が統率なく、勝手に動き、困難に直面すると命令を待たずに逃げだした
3. 新政府軍が進軍してくる京都に、大坂から進軍した旧幕軍全体が、数を頼みに迎え撃つだけの形となった。しかも戦場は街道上で、そこを大勢の人が埋め尽くしているので身動きが取れず、まともに戦えなかった
4. 「一部の旧幕兵だけでも京都に送り込み、薩摩や長州の軍を撹乱する」という作戦などはまったく実行されなかった
とんでもない凡ミスの連続であり、これが旧幕軍の“現実”なのでした。あなたが慶喜の立場なら、これを読んでもなお、「現時点では敗戦が続いているが、態勢を立て直すことができる」などと信じられるものでしょうか?