仙吉は、自分の五平餅を売るためのつくし食堂の二号店の名前をひそかに決めていました。そして、その店名を花野だけに伝えていました。

そんな中、自分の命名した五平餅の店の開店を心待ちにしながら、   仙吉は息を引き取りました。眠るように逝く、大往生でした。
二号店の開店準備が完了。しかし、仙吉は店名を花野だけに告げ、花野は仙吉との約束だからと、仙吉が決めた店名を、誰にも教えようとはしないのでした