「よぉし・・・ よく言った! 俺が必ず勝たしてやる。」  「先生!!」

「そのために・・・俺は今からお前たちを殴る。 いいか? 殴られた痛みなど3日で消える。

でもな、今日の悔し泣きは一生忘れるなよ!」

「森田、がんばれよ。」 「はい!」  「よし、歯をくいしばれ!!」 「***」

「光男!」

「脇田、しっかりやれよ!」 「はい。」  「玉川、頼んだぞ。」


<・・・それは賢治にとって、生徒たちとの絆を より深めたいという思いから、発した行為であった。

これは、暴力ではない、もし暴力だと呼ぶものがあれば、出る所に出てもいい。 賢治はそう思っていた。

生徒たちは目覚めた。賢治が何一つ強制したわけではない。

翌日から 目の色を変えて 猛練習を始めたのだ。>(終)