犬(役名)樺太犬たち
タロ 稚内市に生まれ、南極で育った雄の樺太犬。南極観測隊に樺太犬による犬ぞりの使用が決定され、犬ぞり隊となる。ボツンヌーテンの旅の帰路、越智の提案により思わぬ活躍をする。無人の昭和基地に置き去りにされてしまう。
ジロ タロの弟。タロとともにボツンヌーテンの旅の帰路に活躍をする。
ゴロ “無駄飯食い”と呼ばれるほどの大食漢。体が大きい。鎖から抜ける事ができずにそのまま死亡する。のちに、昭和基地に戻ってきた越智がゴロの死体を見て「腹減って」と呟くシーンがあるが、凍死か餓死かは定かではない。
アカ 攻撃的な性格。鎖につながれたまま死亡する。
リキ  麻子・真紀姉妹の元々の飼い犬。犬たちのリーダー的存在。脱出後も他の犬を統率する。タロ・ジロをシャチからかばって傷を負い、2匹に食料のアザラシの死体の場所を教えて死亡する。なお、史実では、タロとジロの生還から9年後の1968年に昭和基地近くの解けた雪の中からリキの死体が発見されている。
アンコ 南極に取り残された後、鎖から脱出した8頭のうちの1頭。鎖を杭ごと引き抜き脱出したことが仇となり、アザラシに海中に引きずり込まれて死亡する。置き去りにされる直前に一度首輪抜けしており、このことが死の遠因となる。帰国した越冬隊員によって死亡した7頭の死の遠因と見なされる発言がなされた。
シロ(雌)昭和基地でジロと結婚。日本帰還中に仔犬を産む。
ジャック  南極に取り残された後、鎖から脱出した8頭のうちの1頭。オーロラを見て狂乱、いずこへともなく走り去りそのまま行方不明となる。最後は死体が発見された。
デリー   最後に鎖から脱出したものの、氷の裂け目の食料をとろうとして、海に落ちて死亡する。
風連のクマ 脱出した8頭のうちの1頭。タロ・ジロ兄弟の父に当たる犬。一匹狼的性格で、脱出したほかの犬と群れずひとり大陸にとどまるが、はぐれたアンコを連れてタロ・ジロと合流し、また大陸へと消える。
ペス モク クロ ポチ シロ(雄)紋別のクマ
その他の犬 
ピーちゃん 京都の祇園祭りで越智と隣り合わせた婦人が抱いていた犬。南極に残した犬を忘れようと努めている時期の越智に親愛の情を見せた。いたたまれない気持ちになった越智はその場を去る。
リキ 潮田が麻子たちのもとに連れてきた、リキの代わりの犬。先述のリキとは別個体。