2013年に作者のヴァレントが他作品での作画作業と並行する形で企画していたオリジナル作品であり、日本漫画のテイストで描いた作品である。
一般的にカラーページで描かれることの多いバンド・デシネでは珍しい白黒のページで描かれており、
コマ割りからキャラクター造形、書き文字や効果線の使用に至るまで、随所に少年漫画のスタイルが取り入れられている。

ストーリーは、主人公が一人前の魔法使いを目指すべく旅に出る冒険ファンタジーもので、
基本的にはコミカルに描かれているものの、異なる者に対する「差別」や「排斥」といったシリアスなテーマが込められている。
また、題名の「ラディアン」(RADIANT)は、単語自体はフランス語の動詞radier(消す、削除する、取り消すなどの意)の現在形であるが、
本作においては主人公の旅の目的地である伝説上の場所の名前となっている。

日本では2015年にユーロマンガ合同会社および飛鳥新社より邦訳版が刊行され、第1巻および第2巻の刊行時には、漫画家の村田雄介や真島ヒロが帯に推薦コメントを寄せている。
また、2018年10月6日よりテレビアニメが放送予定(中)。