世界的指揮者のマリス・ヤンソンス氏死去…丹念な音楽作り、美音引き出す
2019/12/01 20:54
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20191201-OYT1T50131/
【ベルリン=石崎伸生】ドイツのDPA通信などによると、ラトビア出身の世界的指揮者マリス・ヤンソンス氏が11月30日、死去した。76歳だった。

ラトビアの首都リガ生まれで、父親のアルビド・ヤンソンスも名指揮者として知られた。
レニングラード音楽院で学び、後にオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を務めるなど、世界の名門オーケストラを指揮した。
2003年からはドイツのバイエルン放送交響楽団の首席指揮者を務めていた。

丹念な音楽作りでオーケストラから美音を引き出す手腕にたけていた。
ベートーベンやリヒャルト・シュトラウスなどレパートリーは幅広く、特にショスタコービッチは交響曲を録音したCDがグラミー賞を受賞するなど定評があった。
たびたび来日して高い評価を得ていたが、昨年11月の同楽団の来日公演は、体調不良のため降板していた。