>>926続き
 ――信じ難い必勝法ですが…他に注目は?  
「男子の原大智とブラッドリー・ウィルソン。互いにスピードが持ち味で、速さ勝負になる。あとは副業対決。原は平昌で銅を獲得して20年5月からは競輪選手との二刀流。ブラッドリーはイラストを描くアーティストとしても活躍してます」
 ――確かに副業対決かもしれません。
 「原はまだA2クラス(A級2班)で、競輪選手としてはこれから。ブラッドリーもインターネットで自分の絵を約50ドルで販売。原はペダリングアーティストで、ブラッドリーは筆を持ったアーティスト。スピードではいい勝負なんですけど。下世話な話ですが、どっちが稼いでるんですかね」  
――そう言われると気になります。モーグル女子は?  
「川村あんり、ペリーヌ・ラフォン、ジャカラ・アンソニーでしょうね。ボクは有力選手のインスタグラムやフェイスブックを基本的にチェックする。普段の様子や、好きなものが分かりますからね。ジャカラはアイスクリームの投稿が多いですし、夏はサーフィンしてます」  
――この中で一番の強敵は、平昌金のペリーヌ・ラフォン選手?  
「そうかもしれません。彼女、大きな大会のたびに家族にトラブルが起きることで有名。ご両親がソチ五輪の時はビザが下りず、平昌では高速鉄道で逆方向に乗ってしまって、決勝に間に合うかヒヤヒヤしたそう。以前“ストレスマネジメントがうまくなったわ”と話していたことがあるのですが、おそらくご両親のストレスです」  

――川村あんり選手が絶好調。  
「第1エアでミスがあったんですが、とっさの判断力が光りましたね。彼女、インスタやTikTokをよく投稿してる。試合の前後とかに見ることがリラックスにつながってるのかな。若い女の子って感じで、新しい風を感じる。この後も期待大です」