中国上海のある日系大手企業の総経理(社長)に興味深い話を聞いた。

旧正月明けの社内の年頭あいさつで、同氏は、日本の震災後の「絆」の尊さに触れつつ、日本人と中国人との間でも「絆」を大事にしながらビジネスを今年もがんばっていこう、とスピーチしようとした。

事前に、中国人スタッフに中国語訳を頼んだところ、彼女は原稿に出てくる「絆」の意味が理解できないとの困惑を見せた。

嫌な予感がした同氏が中日辞書を開いたところ、中国語における「絆」の意味が全く異なることに気付き、冷や汗が出たという。