スノボ平岡卓、自費でスケボー施設 賞金使って地元に

練習場所(御所生まれ)に苦労した思いから、自費で巨大なスケートボードパークを建設した。
平岡は「自分はそれで苦労した。選手としていつまで続くかわからないから、滑りを見せる以外でも、
子どもも大人も横乗りをやりたくなるような文化を地元に残せたらカッコいいなって」。
土地は父の知人から借り受け、建設にはロサンゼルスから3人の専門職人を呼んだ。
数千万円の総工費は、過去の契約金や賞金からすべて平岡が負担した。
土日になると、遠方から大人のライダーもやってくるが、平日の主役は子どもたち。
地元の幼稚園児や小学生が毎日のように通う。滑り始めて1年の小西偉登(いちか)くん(5)は
「卓くんと同じくらい努力して、オリンピックに出て1位か2位になる」と目を輝かせる。
驚くほどのスピードで上達する子どもたちを見ながら、賢治さんは言う。
「いつかここから五輪選手が出る。あながち夢じゃないかもしれませんね」(高野遼、吉永岳央)