F1世界選手権に参戦するフェラーリ(Ferrari)は13日、レースの重点に置くべきは「見せ物」ではなく競技であると主張し、
選手権が米国のNASCARシリーズのようになっていくならば、チームはF1から迷わずに撤退すると警告した。
フェラーリ最高経営責任者がオランダで行われた株主総会で述べた。

2021年からの導入が提案されたコストキャップ制では、予算に1億5000万ドル(約160億円)の上限が設けられており、フェラーリがF1撤退を示唆する原因になったのはこの点だとみられている。

マルキオーネ氏はまた「10日前にリバティメディアから改革案が出された。もっと詳細を把握してから、フェラーリの利益に沿って選択していく」とし、
フォーミュラEシリーズに「とりわけ関心」があるとして、「代替案を探っていくことになるかもしれない。脅すつもりはないが、われわれは買い物をやめる気はない」と強調した。
バーレーンGPでリバティメディアの計画が発表された際、昨季王者のメルセデスは「良い出発点だが、詳細を詰める必要がある」という見解を示し、
一方、ウィリアムズ(Williams)のクレア・ウィリアムズ(Claire Williams)副代表は、この計画が収入面においてトップチームから下位チームに至るまで公平性を保つものになるとしている。