宇多田さんの仕事っていうのはプロデューサーさんとかディレクターさんがね、スタジオにいないの。
それで、でっかーいスタジオにフェンダーローズっていうキーボードが置いてあって。そこに宇多田さんと私が並んで座るんですよ。連弾をするみたいに。
で、後ろにお父様が立つんですね。あの有名な宇多田パパが立って。で、それで2人でキーボードを弾いて、『こんな風なのはどうですか?こんな風なのはどうですか?』っつって仕事するんですけどね。はい。
菊地成孔