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そこで会った弥一に、鈴愛は励まされますが、鈴愛の心はまだ晴れないままでした。そして、鈴愛はユーコの家に電話をかけユーコの夫であるヨウジの仙台の家にお邪魔することになりました。
その頃、スパロウリズムには秋風からの手紙が、律と鈴愛宛てに届きました。その内容は、鈴愛を励ますものであり、これこそが鈴愛に伝えられる最も大切なことだと思った律は、鈴愛の生きる力に賭けました。
一方、ユーコの家に着いた鈴愛は、遺影に手を合わせ、ユーコが亡くなった一日を説明してもらいます。鈴愛が到着した時にはすでに、ボクテや秋風も来ていました。
そして、ヨウジは聞かせたいものがあるとユーコが最期に持っていた携帯電話の音声を再生します。そこには、自分の分まで生きてほしいということや、スパロウリズムで何かを成し遂げることを期待しているという鈴愛に対する
メッセージも遺されていました。鈴愛は、それまでの曇りがちだった気分が一気に晴れ、死んでほしくはなかったけど、ユーコらしいと感じました。その日から、鈴愛はそよ風ファンを世に出すために必死で仕事に取り組みました。
そして、部品も調達でき製造販売の目途もつくことになり、その前に、梟町で発売記念イベントを七夕の日に行うことにしました。そこには、菜生やブッチャー、貴美香や弥一など梟町ではお馴染みの顔が揃います。
律は仕事で遅れてくることになっていて、パーティー開始前に鈴愛は地方紙の取材を受けることになっていましたが、何と、その取材は高校の時に鈴愛が初デートをしたコバヤンこと小林でした。