神社の起源と古代朝鮮〜岡谷公二によると

神社信仰の成り立ちについて、近江の渡来人が祀った神社、渡来人とかかわりのある神社について、新羅=伽耶系が圧倒的に多い。
近江では、式内社142社 その約2割が渡来系で、そのうちの8割が新羅系だという。

では、琵琶湖に住んだ渡来人は、新羅人だったのか?
むしろ反対の見方が多く先日訪れた湖東三山の百済寺をはじめ石塔寺など百済系のものの方が多い。
近江のみならず日本のほぼ全土についても、弥生時代から古墳時代にかけて朝鮮半島から渡来してきた人々の多くは、
後に百済が立国する半島の西部より、新羅・伽耶の国々が立国した東南部、現在の慶尚南・北道の人々であった事は間違いないため、
百済より新羅・伽耶と倭の関係がより古いという。