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28人いるはずの十両の出場力士は19人で、通常なら14番ある取組は9番の寂しさ。土俵入りでは、東が9
人、西は10人のみで、いつもとは全く違う光景に。業師の十両・宇良(28)=木瀬=は「(前後との)間隔が分か
らなかった」。最後の力士が土俵へ上がると、外向きから反転して内側を向くが、「すぐ最後の人が呼ばれて、
びっくりした」と戸惑っていた。
異例ずくめの有観客開催。それでも八角理事長は「伝統文化である大相撲を通して世界中に感動を届けるこ
とができるよう努力して参ります」などと覚悟の強さを示した。報道陣の取材に応じた理事長は「(緊急事態)宣
言が出てからの開催ということで万全の態勢でやっている。そういう意味でもいい相撲を取らないと」と奮起を
促した。この日、序二段で休場者は出たが、芝田山広報部長(元横綱・大乃国)によると、けがのためという。
加えて「本日の発熱者、検査はない」と明かした。