「年収1000万円以上が平均値」
NHKニュース 9月29日 11時42分
ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20110924/k10015813811000.html


特殊法人・日本放送協会(NHK)の正規労働者が、平均給与年間1000万円以上という非常に恵まれた条件で
働いていることが衆院予算委員会での答弁で分かりました。

この答弁は、民主党の桜井充氏による、NHK出身の小宮山洋子厚生労働相、安住淳財務相の両閣僚への質問に
対し、小宮山厚労相が行ったものです。

それによりますと、1万人以上在籍するNHKの正規職員の給与は,平均して年間1041万円にのぼるということです。

同時に小宮山厚労相は、国家公務員の保険料の基礎となる平均給与は658万円であると明かし、NHK職員の給与が
国家公務員のそれを大きく上回ることが分かりました。

また、質問した桜井氏によると、NHK職員の保険料率が、国家公務員共済などに比べて低いこと、
保険料の事業主負担、つまりNHKが国民の受信料を原資として拠出する保険料の割合が62%と高い一方、
NHK職員の個人負担の割合は38%に過ぎないことなど、NHK職員の突出した優遇ぶりを指摘しました。

また、同時に公表された職員の意識調査によると、職員が今の待遇に満足しているかどうかについては、半数以上の
70%が「不満だ」と答えているということです。その理由は複数回答で、「一部の民放や外資系金融業などと比べて
賃金水準が低い」が45%で最も多く、次いで「転勤が多い」が42%、「上司が気に食わない」が33%など、
高額給与だけで仕事の満足が得られないなNHK職員の気質が浮き彫りになりました。

小宮山厚労相は「さらなる福利厚生の充実や、東京渋谷の放送センター全面建替えなどで、NHK職員の職場環境を
整備し、労働条件の改善を進めたい」と答弁しました。