>>374
彼らは宣伝企画に使うための「科学理論」をでっち上げ、その理論はすべての生き物はエネルギー源として「食物」が必要であるというものだった。
なぜならそれ以前は、製造されていたいかなる生命体も、外からのエネルギーの摂取を必要とはしておらず、
動物たちは他の動物を食物として食うことはなかったのである。
つまり、全ての生命体は太陽光や鉱物、あるいは植物質しか必要とはしなかったからである。

そして当然、「バグ・アンド・ブロッサム」は、肉食動物のデザインと製造ビジネスに参入した。
そうしてやがて、あまりにも多くの動物たちが食べ物として食われるようになったために、それらを補充するということが困難になっていった。

「バグ・アンド・ブロッサム」は戦略的に賄賂を利用して高い地位に就くようになり、生命体を補充する基準として、
他の会社も「有性生殖」を使い始めるべきだという解決策を提案した。
そして彼ら「バグ・アンド・ブロッサム」は当然、有性生殖の青写真を作成した最初の会社であったのはもちろんのことである。

当然、自己再生のための動物の刺激反応交配や細胞分裂と、
前もってプログラムされた成長パターンを埋め込むために必要な生体工学製法の特許ライセンスも、
また「バグ・アンド・ブロッサム」が所有していた。
こうしてそれ以降の数百万年間を通して、このプログラムはほとんどのバイオテクノロジー会社が購入しなければならないという法案が可決されることになった。

そしてこれを、全ての現存する生命体の細胞の設計に刷り込まねばならないこととされた。
このようなぶざまで非実用的な発想を取り入れることは、他のバイオテクノロジー会社にとって非常に費用のかかる不経済なことであった。

その結果、業界全体に腐敗と破綻がもたらされた。
最終的に「食べ物とセックス」の発想は、「バグ・アンド・ブロッサム」も含めてバイオテクノロジー業界全体を完全に崩壊させることとなった。
製造された生命体のマーケットが消えたことにより、業界全体が消えていった。