高校3年生だった2011年の夏、
私は吹奏楽部でした。
甲子園のアルプススタンドでテナーサックスを演奏しました。
前日夜にバスで静岡高校を出発し、翌朝5時に着きました。
スタンドに入った瞬間の景色が印象に残っています。
空の青や、芝の緑など、目にした全ての色が濃く鮮明に感じました。
自主練習をしていた自転車置き場から、グラウンドで汗を流す選手や彼氏を毎日見ていました。
「彼らが目指していた場所はここなのか」との思いもあり、涙がこぼれました。
1回戦は習志野(千葉)と対戦しました。
当時、交際していた彼が最終回に登板しました。
けがに苦しみながら頑張る姿を見ていた分、
「良かったね、やっと立てたんだね」とうれしさがこみ上げました。
結果は敗戦でしたが、「ここまで連れてきてくれてありがとう」
と彼と選手には感謝の気持ちでいっぱいでした。
高校球児のみなさん、学校には、野球部の皆さんが
とんでもない量の練習に取り組んできた日々を知る「味方」が大勢います。
甲子園では、自分のため、仲間のために、彼女のために夢中で輝いてください。