2014年の衆院総務委員会で、同局が製作する一部バラエティー番組の内容に対し、「NHKがわざわざ放送する意味があるのか」と苦言が寄せられる場面があった。
質問した日本維新の会の中田宏衆院議員は「NHKの番組が一言で言うと低俗になっていないか。何だこりゃという娯楽番組が
いくつも並んでいる」と指摘した上で、「ケータイ大喜利」「コントの劇場」「七人のコント侍」の3番組をやり玉に挙げた。
「何人かに聞いても、『NHKがやる番組じゃない』という答えをもらった。NHKは何のために公共放送という意味を持ち、
国民から受信料を徴収しているのかという自覚が疑われる。あまりにも民放のまねをしすぎていないか」と主張。
「私が低俗と勝手に決めつけられるものではないが、娯楽番組ひとつとっても、地域性や日本の文化をひもとき、それに若い人が関心を持てる番組にしてほしい」などと、 注文した。
籾井勝人会長は「大変参考にさせていただき、今後のNHKの娯楽番組のあり方を、いろいろ研究させていただきたい」と応じた。新藤義孝総務相は「さまざまな公衆の要望がある。NHKはよく聞いて番組を編成してほしい」と答弁した。