今朝(13日)配信された記事から

トランプ“グルメ報道”合戦が象徴する新聞・TVの凋落
11/13(月) 7:00配信 NEWS ポストセブン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171113-00000005-pseven-soci&;p=1

〜日本滞在中の3日間(11月5日〜7日)、
NHKから民放全局、新聞紙面までジャックしたトランプ報道狂騒曲によって、
大メディアの実態が浮き彫りになった。
「首脳会談の中身なんてどうでもいいんだ。トランプが食べたハンバーガーの店をすぐ突き止めろ!」
民放各局ではディレクターからそんな指示が飛び、
テレビクルーは芸能人のように2人の首脳の姿を追いかけ、食べた料理と値段を報じ続けた。
視聴率は正直だった。民放キー局の情報番組プロデューサーが語る。
「どの局もあのトランプならネタ満載だろうと特需を期待して番組を組んだが、
ワイドショーは軒並み視聴率ダウン。夜のニュースも『報道ステーション』(テレビ朝日系)は1桁台、
『NEWS23』(TBS系)は3%台でいつもより悪かった。
“こんなはずじゃなかった”と、各局の制作部門はいま反省会をやってますよ」
“グルメ報道”合戦は新聞にも伝染した。
読売新聞が、〈ニクい「おもてなし」 トランプ氏が親指立てて喜ぶ〉(7日付、夕刊)と
ハンバーガーに米国産アンガス牛が使われたことを報じると、
朝日新聞は〈佐賀牛「トランプ特需」来る? 問い合わせ続々〉(8日付、デジタル)の見出しで、
迎賓館での歓迎晩餐会で振る舞われた佐賀牛のステーキを記事化した。
いくら首脳会談の中身が乏しかったとはいえ、これでは読者や視聴者が“食傷”してしまう。

情報媒体としての新聞・テレビの著しい凋落は数字にはっきり表われている。
日本新聞協会のデータによると、全国紙と地方紙を合わせた一般紙の総発行部数は
2007年の4696万部から2016年は3982万部へとこの10年間で714万部もの急落。
第2次安倍政権発足後の2013年からは毎年100万部前後のペースで部数が落ちている。〜