「憲法を守らなければならないのは誰?」
という質問は憲法学では最初の授業の定番だろうけど、
憲法尊重擁護義務条項から説明するのは。

手段と目的を転倒して理解されかねないし、私のようなひねくれた学生がいたら、
12条や国民の三大義務、人権の私人間効力の問題を持ち出して難癖を付けるので、
オーソドックスに歴史的沿革、憲法の近代的・立憲的意味から説明した方が。


新潟の学生は約25年で丸腰派が激減して、現実主義者が増えたけど、
回答理由をチェックすると盾と戈の区別がつかないらしい。
(これは学生に限ったことではないけど)

改憲の必要性、賛否割れる
新潟県内学生100人意識調査
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180503390749.html


憲法学説でも世代交代が進んでいて、さらに政府の憲法解釈の変更・
安保関連法反対運動のための妥協や改説もあったから、改憲しなくても
首相の言う子や孫の世代には、自衛隊合憲派が学説上も多数になると思うのだけど。