ドキュメンタリーとテーマソングの“一蓮托生”な関係 制作者に選曲のポイントを聞く
https://www.oricon.co.jp/special/51549/

入れ替わりの早いテレビ番組の中でも、長寿率が高いドキュメンタリージャンル。
著名人が全面に出るわけではなく、身近な人々にカメラを向け、意外な人間ドラマや、
ぽろりとこぼれる本音が見ている人の心に刺さる。

SNSを見てみても、「いつも泣ける」「涙無しでは観ることができない」と、
放送後の反響は多く、番組への思いが詰まった書き込みであふれている。
そうした感想が出るのは、もちろん内容によるところが大きいが、
番組内で流れる「テーマソング」も人間ドラマを盛り上げる上では欠かせない。
いったいどのような基準で選ぶのか、ドキュメンタリーとテーマソングの一蓮托生な関係性を探る。

ドキュメンタリー番組の主なテーマソングとしては、
取材対象に密着する“王道”のドキュメンタリー『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合)は
スガシカオがボーカルを務めるkokuaの『Progress』、
『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)は中孝介の『サンサーラ』を採用。
『Progress』においては、この番組のために書き下ろされた新曲だ。

また、毎回ある1つの場所で3日間に渡って取材を行い、
そこで見られるさまざまな人間模様を定点観測する『ドキュメント72時間』(NHK総合)は
松崎ナオの『川べりの家』、
1人の女性にフォーカスし、輝く彼女たちの生活にひそむ7つのルールを紹介する
『セブンルール』(カンテレ/フジテレビ系 火曜23時放送)は
矢野顕子with忌野清志郎の『ひとつだけ』と、既存曲が採用されている。

その曲を選んだ理由について、『ドキュメント72時間』を例にあげると、
「以前番組ディレクターがCDショップで流れていた『川べりの家』に偶然出会い、
心を打たれるほどの衝撃を受けたことが大きかった」と明かしている。

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