仕事は・・・「人生」

「井上キャスターにとって仕事とは?」という質問に・・・

 私は、私生活の全てがアナウンサーみたいなところがあって。帰ったら放送を見直して。
 本当に不器用なので、アナウンサーである自分が、「じゃあ何時に放送が終わりました」「じゃあここからはオフで!」
 というのは全然できないんですよね。

じゃあ24時間アナウンサーということですか?すごい!!

 そんな偉そうなことじゃないんですよ。ただ、自分の中で切り離せないっていう。そういう意味で前向きに捉えると
 天職だと言えるかもしれないんですけれども。
 ただ、不器用なので、全てを捧げてやっと成り立つというぐらいの重みを感じることでもあるということですかね。

 例えば疲れた顔でテレビに出ないようにちゃんと寝ておこうとか。
 土日もどこか行きたいけど、体を休めた方がまた次の一週間頑張れるなと思ったらどこにも行かないようにするとか。
 家で本読んでおこうとか。インタビューをどなたかにさせていただく場合は、その人の本をできる限り読んでおこうとか。

そういう過ごし方なのですね。

 使える時間は、すべて良いパフォーマンスをするために使いたいって思っちゃうんです。
 たまに「切り替えられなくて疲れませんか」と聞かれるんですけど、それ以上にちゃんとしたいんです。

 自分の精神状態も「ちゃんとできなかったな。あの時、私がちゃんとしなかったからだ」と思うよりは、その方が幸せなんですよね。
 自分がどっちが心地いいかというのを、少ない経験の中で考えて過ごしてきた結果がそうなので、やりがいもありますし、
 それが幸せなのかなと思います。