統合失調症の特徴的な症状

■妄想
妄想とは、内容的にあり得ないことを強い確信をもって信じていることをいいます。
単に内容が奇異であるだけではなく、本人の説明も論理的に飛躍があり、通常は
考えられない理由づけをして強く確信して修正が不可能な場合が多くあります。

たとえば、「テレビで自分のことが話題になっている」「すれ違う人が全員自分の悪口を
言っている、みんな敵で自分を襲おうとしている」「警察にずっと尾行されている」
「道を歩くと皆が自分をチラチラと見る」などのような迫害妄想、被害妄想、追跡妄想、
注察妄想、関係妄想などがあり、これら全体を[被害妄想]と称されています。
時折、何かを過大に表現したり感じたりする誇大妄想とも呼べる症状もあります。
また、「考えていることが声となる」「自分の考えを世の中の人が全部知っている」など
考想化声、考想伝播、作為体験のような[自我障害]の症状も現われます。