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【地球コラム】封鎖解除の武漢、コロナ「記憶」は消し去られるのか
(時事通信社外信部編集委員・前北京特派員 城山英巳)
https://www.jiji.com/sp/v4?id=20200406world0001
「記憶」残す女性作家の日記
〜中国と体制を異にする欧米諸国が地獄にはまり込んで抜け出せない現実の中、中国政府は4月8日、2カ月半ぶりに武漢封鎖を解除した。

新型コロナウイルスでの死者が2570人以上に上った武漢の「記憶」を残そうと、記録し続けたのが武漢在住の女性作家、方方さん(64)だ。
湖北省作家協会主席も務めたこともある有名作家の方さんは、政府が武漢に対して異例の封鎖措置を断行した2日後の1月25日から毎日、
封鎖下の武漢の庶民の日々の暮らしや政府に対する憤りなどをつづり、午前0時前後にSNSにアップした。
中国だけでなく、全世界の中国人らがその文章に共感し、読者は億単位に上ったとされる。

「一つの国家が文明的かどうかを計る尺度は、高層ビルが多いとか、車が速いとか、強大な武器や軍隊を持つとか、
発達した科学技術、優れた芸術、派手な会議や光り輝く花火や、全世界を豪遊し、モノを買いあさる観光客が多いかどうかではない。
尺度はたった一つ。それは、その国の弱者に対する態度なのです」(2月24日)。

方さんは日記の最終回でこう記した。
「2カ月間以上も家に閉じ込められた武漢の市民として、また武漢の悲惨な日々を体験し目撃した証人として、
われわれには無念のまま亡くなった人の遺恨を晴らす責任と義務があるのです。
誰が誤ったのか、誰に責任があるのか。
もしわれわれが責任追及をあきらめれば、もしわれわれが絶望を忘れる日があるとすれば、私はこう言いたい。
『武漢人よ、あなたたちの背負うのは災難ではなく、恥辱なのですよ』と」(3月24日)。〜

*全文は当該記事まで