幸村と泉沢の槍の対決シーン。
きっと、普通に撮ったらあまりにも迫力がなかったんだろうなと
素人の私にでも推測できるほど、あれは酷いものでした。
もし、最初からあの演出だったのなら演出家さんに対して疑問を持ってしまいます……。

スローモーションを殺陣に組み込む事は、よくあります。
ここぞというところに入れて、その部分を強調する為です。
でも、ああやってほとんどをスローモーションにしてしまったら、
その良さが全部死んでしまいます。
また、スローモーション中も一定の速さだったわけではなく、
それなりに緩急はついてましたが、
良い効果は得られてなかったと思います。
逆に、ぬるい手合わせ感が強く出てしまっていました。
しかも、失礼なのを承知で言うと、
お二人とも、槍の名手と呼ばれるほどの腕じゃなかったですし……。
本来なら速さで誤魔化すところを、敢えてゆっくりにした事で、
役者さんが槍に不馴れな部分が逆に露呈されていました。
本当に残念です。