流れは読まない。

今日再放送観て気づいたんだけど、祇園女御とのやり取りによると
白河院は最初から舞子を殺すつもりは無かったんだね。
殺すつもりなのはあくまでも璋子の体調を害している胎児のみ。
「生みおったか」って台詞からは、生む前(正確には生まれて7日目までだったかな?)
なら当時としてはまだ人ではなく天に返せると考えられてたから、
人として生を受ける前にあの世に返すつもりだったのだろう。
ところが生んでしまったら殺さなくてはならない。
そこへ祇園女御が璋子の体調が直ったという知らせを持ってきた。
となると子を殺さなくても良い。
さてこの件をどう収めるか・・・と考えかけたところへ
忠盛がやってきて、院に公然とたてついたために流れとして舞子を
殺すことになってしまった。(更に舞子は忠盛を院から救うために
院襲撃の現行犯になった。)

結論:白河院は通説どおり殺生を好まない。
忠盛は父正盛の言うとおり立場を弁えなかったために舞子を失った。
また母親が白拍子では落胤とは言え上級貴族に押し付ける訳にもいかず
平家棟梁ならうってつけの相手。
あの場に駆け込まずに裏から父を通して交渉し、母子を引き取れる
可能性もゼロでは無かったのに。