主演が誰かによって脇の配役や脚本も左右される。
上にも書いたが、4回「名君怒る」で分家筆頭の姫が吉高で
美麗だが棒台詞(わざとかもしれん)で先に斉彬と面会。
斉彬は、綺麗だがとくにどうということないというような反応。
次に今泉の姫、於一(宮崎あおい)が斉彬と面会。
単に顔の美麗だけなら吉高のほうが上かもしれんが
声や表情などの輝きが於一のほうが勝っている。
斉彬の見た直後の反応が違う。それを納得させる
主演オーラを宮崎はもっている。
もし、上野なら、吉高に負けるのでこういう場面はつくらないか
、配役として上野にまける女優を吉高の代わりにもってくる。
 それに、斉彬に会うまえに於一は父に面談の練習をさせられるシーン
があるが、於一が「十七にございます」を元気よく言いすぎるといって
父が、女子らしい言い方を実演して、その姿のおかしさに於一が
声を出して笑いころげるが、こういうシーンも宮崎が演じるからこそ
愛嬌ある笑いや声と、実の父との良い関係を表現できる。表情の変化がとぼしく、
愛嬌がなく笑顔がよくない、声もよくない上野ならこういうシーンはムリ。