新入りの雑兵に「大丈夫か?まああせるな。」と気遣いを見せ
「この任務が終わったら、おれ、結婚するんだ。」と言い、
「おれの女房になる人なんだ。美人だろ?」と、きりの似顔絵を得意そうに見せ、
「故郷は今頃あんずの花が花盛りなんだ。おまえにも見せてやりたいな。」
と言って雁金のメロディーを口ずさみ、「お前が持っていてくれ。」と
自分のクナイを一本渡し、出がけに草鞋のひもが切れて「ちぇっ、こんな時に…」
と笑いながら挿げ替えているところに木の上からじっと見ているカラス。
「じゃあ行ってくる。おまえも無事生き延びろよ。」と、さわやかな笑顔で
後ろを振り向きながらかけていく佐助