>>209 より続き

師走になり延期されていた慶喜の結婚式が行われることになる。このドラマ結婚式に限らず(元服の時もそうだった)、慶
喜の衣装を着けるシーンが何回も出てくる(田向大河が全てそうなわけでなく、この大河独特の描写だと思う)。倉石佐衛
門(演、佐藤淳)と新三郎が衣装を着けており、慶喜が後ろを見たいと言うと、2人が前後で鏡を合わせて(しかもうまく合
うように指示を出す慶喜)後ろが見えるようにしている(何度も言うが細かい描写である)。

それでこのシーンの本木の気取った仕草と言うか、ナルシストっぽいところがぴたりとはまっている(彼は「麒麟がくる」
の斎藤道三役でも、気取った独特の所作を見せているので、元々そうなのかもしれない)。本木がナルシストみたいな感じを
うまく出せるから慶喜役になったのか。それとも本木のナルシストっぽい感じを見て慶喜の着替えのシーンのアイデアが浮か
んだのか。どちらにしろいい演出だと思う。

それで式が終わって「火のないところにずっといたので体が冷えてしまった」という事で風呂に入り、火鉢に当たっている。
武士が寒いだの熱いだの言うのって、武士らしくないと注意されそうな気もするが、実際の慶喜もこんなことを言っていたの
だろうか?

続きます