>>218 より続き

江戸城で斉昭、島津斉彬、阿部、松平慶永が話をしているが、やっぱり政治家というか、相手の腹の内をそれとなく探り合
うのがいい(田向正建はこういう政治的会話が得意な脚本家だと思う)。今の「麒麟がくる」だと、道三と信長の会見とか
はこう言う会話をしていた気がするが、腹の内を探り合うような会話が少ないと思う(「西郷どん」とかもそうだったから、
「麒麟がくる」だけではないが)。足利義輝が近衛前久に、とっても素直に「改元を勝手に行われて悔しかった」みたいに言
ってしまうのは興ざめである。まぁこの作品の義輝の性格ならそれでいいのかもしれないが、将軍と関白はもう少し政治的に
話をして欲しいと思った。

辰五郎の家で、れんの兄与兵衛(演、岡本信人)や中山五郎左衛門らと夕食をとるが、与兵衛が中山に帽子をプレゼントしよ
うとしたら、中山が怒りだし、「和親条約を結ばされた上に、通商条約を結ばされるんだ!通商条約と言うのはな、外国に金
を持っていかれたり、向こうの安いものを高い値で交わされるんだ!!」等と言っていた。それは今後起こることだろうが、
一介の浪人の中山がそこまで分かっているのはさすがに変では?

続きます