現在の大河「麒麟がくる」で主役の光秀が大したこともやっていないのに「十兵衛十兵衛」と頼りにされるのを見ていると
腹が立ってしまうが、そう言えば本作慶喜だって(今のところは)大したことはやっていない(何かしているのは、父の斉
昭だったり、老中阿部伊勢守だったりする)。しかもそれ程苦労している訳でもない。なのに何故光秀には腹が立って、慶
喜には腹が立たないのだろう?と思って考えてみた。

慶喜も割といろいろなところでチヤホヤされているが、この場合理由がはっきりしているからだと思う(光秀は「何でチヤ
ホヤされるの?」という理由が分からないことが多い)。

まず慶喜を一橋家の養子になるようにした12代将軍家慶。彼は >>182 >>183 にある通り、「家慶の息子は病弱な家定一人
で、しかも御三家御三卿に健康な男子が少ない。慶喜の前の一橋家の当主昌丸は2歳で亡くなり、しかもそれ以外の将軍に近
い血縁がいないから、決して近い血縁とは言えない慶喜に白羽の矢を立てたと考えられる」。もし家慶に他に男子がいたら、
そちらを優先して一橋家の養子にしただろうがいないのだからしょうがない。家慶が慶喜(七郎麿)と対面した時、元気なの
を見て喜んでいたが、それは家定が病弱だったからだと考えられる。

続きます