>>234 より続き

慶喜は料亭(?)のようなところに平岡円四郎を連れて行き、永原と会っている。佐藤慶の踊りが見られるが流石にうまい
(ドラマでも「なんでそんなにうまいんだ」平岡に「男芸者」と言われ永原が腹を立てている)。慶喜は水戸家の状況を聞
きたくて永原を呼んだのだろうが、一橋家の藩邸にしなかったのは、234 の土岐の様に屋敷だと本音を言わないだろうと
思ったのだろう。

斉昭が幕府に建白書を出すが内容が過激すぎて(もっとも蝦夷地の防備を、自分が旗本の次男三男を連れていって行うとい
うことだったから、今聞くと「そんなに過激化か?」とも思うが)、堀田が登城した慶喜に相談している。「建白書を取り
下げた方がいいだろう」ということで、川路が水戸藩邸に出向いたり、「建白書を取り下げる」というのが一大政治的案件
なのが分かる。しかし「建白書」なんて仮に過激でもそのまま放っておけばいいような気もするが、そういう訳にも行かな
いのだろう。ここまで行かなくても「偉い人がとんでもない意見」を言うと今でも大変なことになることがある気がするが、
本当に意見を言うのも一苦労である。

続きます