第13回「幕府の権威」より

井伊が大老に就任し今後の方針を述べていたが、杉良太郎の井伊は重々しいので、バックに「ドン・ドン・ドン」という音
楽が入っていたが、それで威厳を強調するためというのも分かるが、そんなことをしなくても役者の迫力で大丈夫だろと思
った(この後の井伊のシーンでもこの音楽は使われていた)。

慶喜は「真剣で立ち会って見たいから」と言う理由で、平岡に真剣を取るように言うが、当然のことながら「御許しを」と
いうことで拒否される(ちなみに平岡は酔って真剣を使ったことは1回あり、人を殺したことは一度もないということだっ
た)。結局平岡は木刀で、慶喜は真剣で立ち会うことになる。

平岡は前のシーンで水戸の側用人安島帯刀(演、井田州彦)(史実では彼が帯刀と名乗ったのは、1858年7月に家老になっ
た後で、この時点ではその前だから、信立だったはずだが、それをやるとごちゃごちゃになるので帯刀で統一しているの
だろう)と、慶喜を将軍継嗣にする画策をしていたので、「余計なことをするな」とくぎを刺すために真剣で立ち会ったの
だという事がわかる。

続きます