第15回「密勅」より

今回は鷹司太閤以下、井伊のやり方に不満を持ち、朝廷の意志を示すため水戸に勅定を下すが、朝廷の動きをまとめて書く
のが難しいためそれ以外で。

慶喜に赤ちゃんが生まれて、美賀の周囲に手洗いうがいを勧めているが、この時期にもうそんな習慣があったのだろうか?
それで直子は慶喜が登城停止になったことを受けて、「生涯そうならいいのに」と言って慶喜も笑って同意するが、美賀は
「登城停止は刑部卿さんの不名誉。夫の不名誉は私にとっても不名誉」と直子にくぎを刺す。しかし直子は「不名誉と思う
事は大老を認めたことになるだから不名誉などと思う事はない」ということで、直子も美賀もそれぞれ信念があることがさ
り気なく出てくるのがいい。また現在の「麒麟がくる」の話になるが、光秀の妻煕子は「夫に都合のいい女」という描写し
かされず、「彼女の信念」のようなものが描かれない。描写が多くなくてもいいが少しはそういうものが欲しい。

続きます