第17回「安政の大獄」より

平岡が幕府五十人組に配置転換になる。土岐朝義が出てきた時も思ったが、このドラマ「幕府の○○から家老になりました」
とか「幕府の△△に移動します」というセリフが入る。これによって御三卿は譜代の家臣がおらず、幕府から行ったり来た
りする様子が示されている(会社や役所の人事異動を見ている感じ)。家老も家についている訳ではないので、「家に対す
る忠誠心」とか、普通の大名の家のようにはいかないだろうな、と思う。

それで慶喜は、自分のことを喋ってもいい。隠すことは何もない。向こう(井伊)はそれが知りたいのだろう。出世できな
くなるから井伊に睨まれないように。等声をかける。平岡は、拙者出世のために情報をばらすようなことはしません!と返
している。慶喜の周囲はほぼ政治的な会話ばかりなので、こういう慶喜が気遣いを見せるシーンはいいと思う。

続きます