>>267 より続き

辰五郎がを組で「桜田門外の変」の様子を話しているが、襲撃人数が10人、襲われた側が70〜80人とやや誇張している(実
際は襲撃人数18人、井伊の警護は60人)。そうやって噂と言うのは尾ひれがつくという事かもしれない。そういうところに
広木松之助という、桜田門外の変の襲撃者側の脱藩した水戸藩士が「新三郎に聞いた」ということで助けを求めてくる。押
し入れに隠して、役人の見回りが帰った後見に行くと、死んだのか?と思ったがよく分からなかった(広木松之助は実在の
人物のようで、上行寺に僧になって隠れたが、幕府の追手が迫って変の3年後切腹したという事である)。

斉昭が寝ている部屋に桜田門外で、井伊が襲われて殺されたという連絡が来る(ということで、>>266 ではまだ斉昭は知
らなくて、井伊が襲われたとほぼ同時に斉昭が倒れたという描写だったらしい)。変の翌日に情報が入ってきたようであ
る。

で、斉昭は永原を呼び出し、脱藩した藩士を気にかける。大老が軽傷ということにしたのは、彦根と我が藩が戦争にならな
いようにという配慮だろう。井伊は我が藩にとっては敵だが公方様の信任は厚かった。それが殺されたのは悪しきことであ
る。これは余の不徳の致すところと語る。何となく菅原文太が言うとすごくかっこいい様に見えるが、あなた相当井伊を敵
視していたよね?と思ってしまう。その後吉子は永原に、斉昭死後の水戸藩を心配し(藩主の慶篤は優しすぎて、人に号令
をかけるのは苦手と)、自分を支えるように言う。

続きます